美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第115話

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粘液越しにくちゅくちゅと擦りたてられて、自分のその部分は、嫌々ながらでも徐々に男のモノに馴染み出しているようだ。
おぞましい喜びに身体の芯が溶かされていくにつれ、玄娘の中に、もはや助かりようがないのだという諦めの気持ちが頭をもたげてくる。

どうせ助からないなら、いっそ・・・

そう思い始めた時だった。

バタバタと慌てた様子で伝令の者が足音を鳴らせ、その中庭の、視界にも入らない遠くの方の縁に、バタリとひれ伏した。

「申し上げます。虎先鋒が討ち取られました!」

長竿の王が、驚いて腕に抱えていた玄娘の片脚を取り落とす。

大王は、いきなり乱入してきた家来の無礼を叱りつけようしたが、その報の俄(にわ)かに急を告げる内容に、思わず椅子を蹴って立ち上がった。
しかし、さすがに辺境山奥のお山の大将とは言え、大王と名乗るだけあって、こういう時でも声を荒げる事はない。

「猿か」

吐き捨てるように言って椅子から立ち上がった。
声は荒げないが、内に含まれたその怒りは物凄く、いい調子で玄娘を責めていた長竿男根も、その迫力に当てられたように硬度を失う。

一方玄娘の方はというと、あらゆる希望を焼き尽くした苛烈な恥辱の嵐が突然止み、呆然とした様子で妖怪たちの話を聞いていた。

悟空さん・・・?

脳の動きを止めていた部分が再びゆっくりと動き出すみたいに、その言葉の意味が徐々に認識の中に浸透してきて、玄娘はドッと涙を溢れさせた。

   助かる。

「いずこか」

「もう、ど、洞の中の入口まで来てて、大扉が壊されそうです」

「黄風嶺の将たる者が、狼狽(うろた)えるな!この山嶺一体には太上老君の護符が貼ってあるのだ。いくら天界を騒がしたエテ公とはいっても、この山ごと崩す事は出来ぬ」

悟空が襲ってくるのを恐れて、先に故虎先鋒に随分と憶病な事を言っていたのに、今は手下の者を殺された怒りに、恐怖を忘れているようであった。
否、畜生が怒りを露わにするのは、驚異を感じた時だ。

黄風大王は伝令の者を一喝すると、王に向って

「ちっと猿めを懲らしめてくる。わかっておろうが、ワシが帰ってくるまでは挿入するでないぞ」

王の顔色が微妙に変化して、不満そうな表情になるのを、必死に押さえ込んでいるような顔になる。

大王は続けて、玄娘の方を見て言った。

「ん?・・・何を泣いておるのだ。貴様ら女という奴は、時々わからんな。貴様の弟子が助けに来たようだ。すぐに再会させてやる、首だけだがな」

ぞくりと悪寒が走った。もしそんな事になったら、きっと気が狂う。

だがそんな事はあり得ないのだ。なにしろ悟空の強さは尋常の物ではない。

   首だけになるのは、お前の方だ。

玄娘は仏弟子にあるまじき思いを心に呟いた。

だが、黄風大王が鼻息を荒くして立ち去ると、急に不安に襲われる。
自分の恥ずかしい格好を思い出したのだ。

玄娘を責め苛んでいた男根は、力を失いつつあるとはいっても、萎えるほどに衰えてもいない。
背中よりも尻の方を高く突き出させられ、王のその男根を後ろから股間に挟まされ、望まぬ興奮に頬を火照らせている今の姿を、助けにきた悟空に何と言って弁明したらいいのだろうか。

いや、悟空が最初に見つけてくれればまだいいが、八戒も一緒のはずなのだ。
八戒にこんな格好でいるところを見られる事を想像すると、気色悪くてぞっとしてきた。
気色悪いだけではない。
悟空にも見せていない肌を八戒に見られてしまう事になるのだ。
それを思うと、悟空に申し訳ないような気にもなってくる。

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