美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第75話

トップメニュー74話へ76話へ

我慢など、出来なかった。
口を押さえる手はそのまま、乳房を嬲っていた手を下に降ろして、纏わり付く寝間着の裾を払い退け、陰核を摘み上げる。

「んくぅ・・・!」

比べようもない衝撃に身体が波打ち、神経が爆ぜた。
腰が蕩けるようだ。
口を押さえて声を噛み殺しても、吹き上がる淫らな熱は、うめき声となって鼻から抜け、喜悦の涙となって目元に滲んだ。
くりくりと撫で回せば、そのわずかな力加減のいちいちが、鋭い刺激となってビクンビクンと腰骨の奥に電流を流し込む。

こんな事してちゃいけない、もう止めないと、とは思うのだが、隣室の嬌声の絡みつくような愛撫に翻弄されていると、そんな微かな理性の声など、たちまちの内に立ち消える。

いやあ、むるむるぅッ!むるむるしゅるのぉ。あ、ひぁ・・・た、たまんないぃ!

られか、られかおっぱいぃ。おまんこも・・・おかひくなる、られか、ぅぅ、いじって・・・おか

おかひくなっちゃうン・・・

焦らしに焦らされるいじましさに、慧姑の声は、半分以上涙混じりの泣き声になっていた。
玄娘でなくともこんな声を聞かされれば、耳も心も奪われ、熱化する股間の疼きに、自ら濃厚な淫気を吐く事になるだろう。
玄娘の部屋の外の廊下に座り込んでいた悟空は、さっきからずっと、悶々とする思いを持て余して、握り締めた拳をブルブルと震わせていた。
しかし悟空が心を奪われていたのは、そんな王の部屋の凄艶極まる気配ではなかった。
しばらく前からその女たちの嬌声に混じって、玄娘のうめくような熱い鼻息が聞こえていたのだ。

んん・・・ふむぅっ・・

んくっ・・ぅぅ、くむむ・・・

それは単に寝苦しい為というには、あまりにも悩ましげに響く、秘めやかな気配であった。
熱く燃える息吹きを篭(こも)らせたようにも聞こえるし、それでも抑え切れずに漏れ出てしまう、恥ずかしげな泣き声のようにも聞こえる。
そんな可愛らしい嗚咽が、悟空の煩悩を激しく揺さ振り続けているのだ。

翠蘭の淫欲に狂う姿を見た時も、相当に昂ぶらせてしまったが、それを遥かに凌駕する勢いで、悟空の男根は激しく熱(いき)り勃っていた。

ぬるぬるした汁で、突き上げられた生地がぴったりと貼り付き、仰け反る裏筋の括(くび)れまでがくっきりと浮き彫りにされている。
その持て余すばがりに膨れ上がった肉塊の、一体どこがそんなに疼くのか、じんじんと響いて握り締めずにはいられない。
しかし悟空はそれを、必死の自制心で押え付け、何とか股間に手をやらないように耐えていたのだった。
疼きを沈めようと触れたが最後、爆発するまで擦り続けてしまうのは目に見えていた。
その爆発も、わずかに数度擦りたてただけで臨界に達するに違いない。
それほどまでに悟空の身内に充満する官能は、切羽詰まったものだったのだ。

しかし、それほどまでに悟空を追い詰めている玄娘の艶っぽいうめき声も、悟空の熱にうかされたような欲望がそのように聞かせるだけであって、その実はたんに寝苦しさに寝返りを繰り返しているだけなのだ。
・・・悟空は半ば頑固に凝り固まった気持ちでそう考えようとしていた。

玄娘のように清楚でそれ以上に修行のなった比丘尼が、隣室に男女交合の激しい睦言を聞かされ続けたからといって、不快を覚えるということはあるにしろ、それに触発感応して淫らな思いに耽るなどという事にあり得ないのだ。
いや、他の比丘尼の事は、悟空は知らない。ただ少なくとも玄娘に限っては、それは悟空の想像の埒外であった。

しかしそうは言っても、玄娘とて世俗の見方からすれば年頃の娘である。
延々このような声を聞かされて、全く平静というわけにもいくまい。
そう思えばこそ、悟空には玄娘の部屋から漏れ聞こえるその声が、寝苦しさ故のものと考えざるを得ないわけだ。

だが悟空の鋭敏な五感、中でも嗅覚によってもたらされる情報は、正確に玄娘の今の姿を悟空に伝えていた。
それらは情報の断片として意識される事なく脳に流れ込み、総括として玄娘の淫らに堕した映像を結ぶのだった。

トップメニュー74話へ76話へ

動画 アダルト動画 ライブチャット