美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第74話

トップメニュー73話へ75話へ

いやらしい気持ちなど、吹っ飛んでいた。
身体は熱い。
正直、股間もまだジンジンして、仄(ほの)かに疼(うず)いている感じがする。
しかし、気持ちは先刻の熱に浮かされたような熱狂から脱していた。

それよりも、王と目が合った事が気に掛かってしまう。
覗いていたのがバレたのだろうか。
他人の交合を覗き見て、淫らな思いに耽っていた事が見透かされていたのだろうか。
何度も何度もその時の記憶を呼び出しては、何かの間違いではないか、自分の思い過ごしではないか、と気を研ぎ澄まし、自分に都合のいい証拠を探し回る。

しかし記憶は、そうやって特定の感情によって何度も呼び出される事で、少しづつ都合良く変質していくのだ。
王がニヤリと笑ってこちらを見たのも、ただ単に爛(ただ)れた快楽に呆けた笑いを浮かべていただけのように思えてくるし、玄娘の目を真っ直ぐ捉えたように見えた王の目も、濁って中空に彷徨(さまよ)わせていただけのように見えてくる。
第一、あんな小さな壁の穴、こちらは接眼しているから向こうが見えるだけで、離れていたら、その向こうに何が見えるかなど、わかるものではない。

そう、確かに思い過ごしなのだ。
おそらく、それこそ他人の交合を覗き見ているという罪悪感が
こんな事をしてたらその内バレるのじゃないかという思いが
神経を必要以上に過敏にさせていたのだ。
・・・玄娘は自分のしていた行為の恥ずかしさを自覚しつつ、そう思った。

冷静になるにつけ、愚かしい快楽の渦中に嵌まり込んでいた己自身が情けなく、また悔しく思えてくる。
これでは、翠蘭やあの慧姑とかいう女たちみたいな、ただ目の前の快楽に支配されるばかりの凡愚と一緒ではないか。

しかも、悟空さんのものならばともかく、あんな男のモノを見て慰めてしまうなんて・・・っ!

そう思った瞬間、玄娘の脳裏にその男のモノに串刺しにされる慧姑の姿が浮かんだ。
それは壁の穴から見た、衝撃的な映像だ。今も続いている慧姑の、この、責め泣かされる声が、脳裏に浮かんだ映像通りのいやらしい格好から迸り出ているものである事を、玄娘は知っているのだ。

はぐぅぅっ!くは、ひゅご、ひゅごいいぃぃ!ろうしたらいいかわか。はくっっ

わ、わかんないろおぉ!あん、あひん、ひうぅぅぅ!

じゅぼじゅぼいって、ぬっ、ぬひさまのがじゅぼじゅぼいって・・・!

そんなの、いちいち言われなくても聞こえているっ!・・・玄娘は心の内で呟いた。
おそらく、この淫靡な水音は悟空にも聞こえているのだろう。
悟空はこんないやらしい声や水音を聞かされて、一体何を思っていることだろうか。
人に聞かれているのも構わず、声をたてて肉欲を貪る恥知らずな行為を侮蔑しているのだろうか。
それとも・・・。

玄娘は、悟空が股間のものを膨らませ、自分と同じように切ない思いに狂おしく身悶えしているのを想像して、甘く疼くような高鳴りを覚えた。

戸板一枚隔てた向こうには、今現実にその悟空がいる、と思えば、烏巣禅師の所で覗き見た悟空の服の下の様子が、まざまざと思い出されてくる。
そこに屹立していたのは、実際には烏巣禅師の男根であったのだが、玄娘には区別などつかなかった。

興奮に張り詰めた乳房が脈打つ。
どくんどくん、というその脈動が、そのまま双乳の柔肉を揉み撫でる刺激となる。
腰がずうんと重くなって、また身体がダメになってしまいそうだった。
脈動を押さえ込もうとするかのように、手が自然に胸の方に流れた。

「はむ・・・」

鷲掴むようにして揉むと、疼きはたちまち陶酔に取って代わり、身体を貫いた喜悦が、危うく声となって漏れ出そうになる。
玄娘はそれを、もう片方の手で押さえつけ、汗ばんだ乳房をひたすらに揉み捏ね始めていた。

「んぶ、む。・・・んむぅ」

乳房の鈍い、もどかしい愉悦と、揉み潰される乳首のビンビンと脳天に響く痺れが、二重の波となって全身に広がり、背筋から子宮へと雪崩込(なだれこ)んで股間をざわめかせる。
歪められた記憶の中で、悟空の男根が玄娘の女の子を割り裂き、埋め尽くす。
全身が淫らな悦びに震えるにつれ、記憶の中でいじくられる陰核が、ズクンズクンとうめいて、自らの指による刺激を誘った。

トップメニュー73話へ75話へ

動画 アダルト動画 ライブチャット