美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第63話

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喉をゴクリと鳴らしてから悟空は上擦(うわず)った声でいった。

「・・・ちょ、ちょっくら意見してきましょう」

「乱暴は、ダ、ダメですよ」

悟空は声のする部屋の方に向かおうとして、自分の脚がわずかに震えている事に気づいた。
それはそのまま、悟空自身の動揺の大きさを物語っているのだ。
八戒に犯されてから、どうにもこっち方面の事が弱点になっているらしい。

屈辱を感じつつ、悟空は声を励まして怒鳴った。

「こらぁ!う、うるせぇぞ!お師匠様が寝られねぇじゃねえか、静かにしろぃ!」

「あはっ、す、すいません、で、でも・・・」返事を返したのは王ではなくて、息を弾ませた女の声だった。
「ああっ、ああん、ぬしさまの、ながくて、かたくて、ああすごいい、お、おくにあたると、うっ、くふぅ、こ、こえがでちゃうぅんん・・・!」

「うわわっ、そ、そんな説明はいらねえんだ」

せめて玄娘の耳に入れまいと、悟空が慌てて大声を出して女の言葉を遮る。

「おいこら、王のぼっちゃんよ。てめえ、あんまり悪ふざけしやがると」

「ご、悟空さん、乱暴は・・・」

「はて?庵主様は、気が散って眠れぬと仰いますかな」

悟空が捲くし立てるように言うのを玄娘が遮り、それを更に王の挑発するような声が遮った。

淫声が聞こえたくらいで、眠れなくなるほど気が散ってしまうのかね?

玄娘はその瞬間、僧としての修行の浅さを指摘されたかのような恥ずかしさで、カッと頭に血が昇るのを感じた。

「そ、そんな事はありません!」

「それなら結構。これも日課でしてな、これを欠かせば、私もこの娘たちも眠れぬのですよ」

ふんあっ、ひ!
いひぃ、もう、あ、もう、たって・・・たってらんないぃぃ

「もう降参か?降参なら次と交代させるぞ。どうじゃ、ほれどうなんじゃ」
どうじゃどうじゃといいつつ調子を合わせて腰を使っているのが気配でわかる。

「だ、だめ、いやぁ、ぬしさま、いやですぅ」
女は泣き声になってかぶりをふっているようだ。

何してんだ?立ってられないとはどういう事だ?

いけないダメだと思いつつも、悟空の中から淫らな妄想がモヤモヤ立ち上りそうになる。
それを慌てて降り払うように

「い、いい加減にしやがれ!お師匠様が平気でも俺がうるせいっつってんだ」

「お弟子様には、お弟子様用に、お部屋を、ご用意した、はずですが?」

言葉を途切れさせながら、王が答える。
途切れる度に「アンッ、アヒン」と悲鳴のぶつ切りのような女の嬌声が響く。
王のモノに激しく突っ突かれている様が伝わってきて、その衝撃までもが感じられるようだ。

言葉を継げる事も出来ず歯噛みするように口を噤(つぐ)んだ悟空に、ここで去られては堪らないと玄娘がすかさず口を挟んで

「悟空さん、これも修行ですよ」

悟空は「くっ」と苦々しく呟きを吐き捨てて、足音高く玄娘の部屋の前に戻った。

ところで玄娘と王の部屋は南北2本の廊下に挟まれていて、悟空は南側の廊下にいるのだが、その外側は中庭の一面に面している。
夜気に虫の鳴き声が騒がしい。

その反対側、北側の廊下は屋敷内部を貫く廊下で、廊下を挟んだ更に北側には、また別の部屋に入る扉が並んでいた。
八戒はそちら側の廊下に潜んでいたのだった。
悟空が玄娘の部屋に向かうなら中庭を真っ直ぐ突っ切って行くだろうと踏んで、わざわざこちら側に回ったのだ。
匂いで悟られぬよう、そこかしこにこびり付いている女たちの匂いを掻き集めるようにして身体に擦(なす)り付け、更に上着を見つけて上に羽織っていた。
おかげで八戒はここに辿り着く前にもうすでに大盛り上がりで、下半身も我慢汁でベトベトだった。ベトベトにモノの形状をくっきり映し出した生地が、八戒の狂おしい欲情そのままの蠢きに張り付いて、淫靡な起伏をぐねぐねと形作っている。

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