美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第39話

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しかし、それらはどれもはっきりとしない、どこかもどかしい触感でしかないのである。
触られる、という思いと嬲られる局所の映像と、烏巣禅師の指や舌が蠢く気配と男根が発する圧倒されるばかりの存在感に、玄娘の皮膚と神経が勝手に反応して怪しい感覚を生み出している。
そんな感覚なのだ。

ピチャピチャと音がするほど激しく乳首を舐めしゃぶられ、あるいは指先で摘(つま)まれてコロコロと転がされていながら、敏感に尖ったその先端に感じるのは、触れるか触れないかほどの微妙な愛撫であった。
なればこそ、その刺激の足りなさが尚更に、熾火(おきび)のような欲求を煽るのだ。

加えられる刺激より過剰に反応する自らの肉体に、玄娘は小鼻を膨らませてフンフンと息を喘がせた。
その視界の中で、膨れ上がった陰核がまたも肉棒に揉み潰される。

「ん・・ぐぅ・・・」

一方悟空は、突然玄娘が動かなくなった事で驚き騒いでいた。

「おい、お師匠様の身体からお師匠様の気配が消えてしまったぞ。こいつぁ、どういう事だ?」

言われて八戒、慌てて玄娘の座っている所に駆け寄り、首筋で脈をとる。
八戒の手が触れたその感触は、離れた所で嬲られ続ける玄娘の神経に直接響いた。

「あふっ!」

ピクンと背筋を反り返らせ、声をたててしまう。
烏巣禅師に乳首を弄(いじ)られるよりはるかに確かな快感が、玄娘の首筋をビリビリ刺激して背筋に電流を放ったのだ。

しかし、その声も八戒には届かない。
八戒は想像を逞しくしてもしやと思いながら、烏巣禅師に目をやり、禅師が同じように微動だにしない様子を確認して確信した。

「わかったぞ。こいつぁ烏巣禅師がお師匠様に、なにか玄妙な教えを説いているんだよ。禅師は尸解禁呪(しかいきんじゅ)がお得意だからな。本当に大切な教えを授ける時は尸解禁呪を使うんだ」

「なんだよ。それだったら、何もコソコソ教えないで、俺たちのいる場所でみんなに教えてくれたらいいじゃないか」

「馬鹿だな。お釈迦様の教えは玄妙なものなんだ。修行が出来ていないワシらが聞いたら、曲解して返って良くない事だってあるんだぜ」

「で、結局お師匠様はどこにいるんだ」

「待ってな」
と八戒、烏巣禅師の住処の大木の樹皮を剥ぎ、粉々にしてそこらに撒く。
すると、粉はことごとく一ヶ所に吹き寄せられた。

烏巣禅師と玄娘の対峙する所から、ちょっと離れた場所だった。

それを見て八戒、やっぱりそうかと大きく頷き、ニヤリと下品な笑みを浮かべる。

むくむくテントを張るズボンの前を隠して

「ここだここだ。ここにお師匠様がいるみたいだ」

と悟空に半分だけ本当の事を教えた。

後の半分の事、すなわち、二人くっついてなにか淫らな事をしているらしいという事は教えない。
なぜ八戒に後の半分の事がわかったかといえば、樹皮の粉がすべて一ヶ所に集まったからだ。
もしも二人が別々の場所にいれば、粉は二つの箇所に別々に吹き分かれて集まるはずなのだ。

悟空は八戒が示した場所に近寄って、そこらあたりに両手をかざしてみた。
わかってはいた事だが、やはり気配すら感じられない。

尸解禁呪(しかいきんじゅ)の法は魂の気配を指向性にするのだ。
喩えてみればレーザーのような物で、高収束率の光が外部からは見えないように、術者がチャンネルを合わせた者以外からは、その気配すら感じる事が出来なくなるのである。

だが、悟空の手が二人の間に入ってきて、玄娘の身体中を撫で回す仕草になると、産毛(うぶげ)でなぞるようないたぶりに身を揉んでいた玄娘には更に辛い刺激となった。
背筋や脇を悟空の毛ムクジャラの手が往き来するだけで、肌がおののき、ゾワゾワとした感覚で玄娘の理性が崩れそうになる。

「あ・・ぁはあ・・・んんっ」

玄娘はついに声を堪える事が出来なくなってしまった。
悟空の手が悟空の手が、玄娘の胸から突き出て乳房に触れたのだ!

気配は、烏巣禅師に比べると随分弱いが、たしかに悟空の毛ムクジャラの手の気配を感じる。
それともあるいは、視覚と願望が脳内に作り出す幻想か。

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