TraineesRport
小島若菜ちゃん

いきさつ その1
(どのようにしてトレイニーにされたか)

小島若菜は約束の30分も前から、待ち合わせ場所にきて、アキラの来るのを待っていた。
そこは広い公園で、車を乗り入れる事もできる。何人かのアベックが行き過ぎ、老人がベンチに座っているのが見られる。噴水があって鳩がいる。ごくありふれた公園だった。

若菜が30分も前に来てしまったのは、アキラへの申し訳なさからだった。
先週のデートの時、急にキスしてこようとしたアキラに、思わず平手で頬を叩いてしまったのだ。その後はどうしていいかわからず、頭がパニクッてそのまま走って逃げてしまった。

帰って落ち着いてから、何度も電話しようと思ったが、なんて言っていいのかわからない。悪いのはあっちだ、という気持ちも強くて、結局、3日くらい悩み続けた。
それから友達に相談すると
「いいじゃん、別に。キスくらい。てゆーかー、あんたら、まだだったの?」
こう言われると、急に肩から力が抜ける感じがした。そうか、そんなに悩むほどすごい事じゃないんだ・・・未熟な自分に恥ずかしさが募る。

ようやくアキラに素直に謝れる気がして、すぐに電話をした。
「ごめんね。急だったからびっくりしちゃって」
「いいよ、もう。別に」
「・・・怒ってんの?」
「いや」
「じゃ、じゃあさ。今度の日曜日、空いてる?」
「ああ」

電話を切ってから、若菜はひどく胸がドキドキしているのに気づいた。アキラの声がひどくそっけないのは、まだ怒っているからじゃないのか。
今度の日曜日にはちゃんとやり直しするんだ。
若菜は祈るような気持ちでそう、自分に言い聞かせる・・・そうして迎えた日曜日の朝なのだ。

服装も気張りすぎて、返って挑発的なカッコウになってしまった。
胸の大きく開いたシャツは細い肩紐で吊るすタイプで、胸の谷間を誇張するデザインだし、膝丈のスカートは前に大きくスリットが入ってて、座ったまま少しでも気を許すと、スリットの割れたところから見えてしまいそうだ。

時計を見ると、約束の時間はもう十分くらいだった。五分くらい前には来るか、それとも五分くらい遅れて来るか、どちらにしても、アキラが姿を現すのももう間近、という頃合いだった。
一台のヴァンが公園に乗り入れてきた。
噴水の回りをグルーっと回ってきて、若菜が座っているベンチの前にきて止まる。
何事かと思っていると、スライド式の横の扉が開いて、中から全身筋肉みたいなマッチョな男が現れた。

あっと言う間もなかった。何かの体術かなにかだろう、ぐいっと手をひっぱられると、若菜の体は勝手に立ち上がった。いきなり知らない男に手を握られた事で、若菜の頭は飽和状態になってしまった。悲鳴も出ない。そのまま車の中に連れ込まれた。
外光に慣れた目には、車の中は真っ暗だった。そしてシートが全部倒されているか、取っ払われているらしく、不自然なほど広く感じられた。
呼吸の仕方を忘れたかのように若菜は口をパクパクさせる。その口の動きは、アキラに助けを求めていた。

一方のアキラ・・・沢口晃は、約束の5分前に着いた。はやる気持ちをどうしても抑え切れなかったのだ。
電話を受けた時も、それまでどうやって謝ろうかとずっと思い悩んでいた。照れに遮られて素直に言葉を返してやれなかったが、若菜の言葉一つ一つに、愛しさが込み上げてくるのを感じた。
日曜日のデートで、謝ろうと思っていた。しかしそれももう、手遅れとなるのだ。

若菜は彼が到着するおよそ5分前に、謎のヴァンに連れ込まれ、そのままいずこへと連れ去られてしまっていたのだから。

車内の暗がりに目が慣れるまでは、前後左右どころか上下すらわからない状態だった。
口に何かを噛まされる。
湿った布を筒状に丸めたもので、その上から紐が、若菜の頬を二つに割るほどきっちりと結び付けられた。息苦しさに思わず噛み締めると、その布に染み込んでいた甘い液体が滲み出してきて、喉の奥に流れ込んでいく。

若菜はバランスをとる暇もなく、生暖かいブヨブヨしたものの上に仰向けに寝転がされていた。
脇の下からヌッとあらわれた太くて柔らかい腕が、若菜を羽交い締めにする。それではじめて、体の下にあるそのブヨブヨしたものが、太った人間の体である事に気づいた。

醜く欲情した男の臭い息が、耳朶にハアハアと吹きかかる。背中に密着する小山のような腹が、その息遣いと連動して大きく上下する。
脂肪のじっとり汗ばんだ感触が、服を通して感じられて気持ちが悪い。
まして今日は肩を出す服装なので、羽交い締めにする男のブヨブヨの指が、素肌に直接くっついてきてたまらない。


続く。。。  メニューへ  トップへ 

動画 アダルト動画 ライブチャット