美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第120話

トップメニュー119話へ121話へ

恐ろしい予感に掴まれ、玄娘が身体を硬化させる。
身中を吹き荒れていた感覚の嵐が、嘘のようにどこかに行ってしまっていた。

確認したい。
悟空さんがどうなったのか。

だが恐ろしくて、玄娘は口を開けたまま、声を発する事が出来なかった。

黄風大王が突き出た口を歪ませ、涎を垂らしながら、腹の中でグルグルと笑い声をたてる。

「何だその顔は。エテ公が助けにきたとでも思ったか。残念だったな。お前ん所のエテ公は、ワシの妖風で吹き飛ばしてやったよ」

絶望が玄娘から気力を奪う。
目を伏せ、絶望に項垂(うなだ)れる顔(かんばせ)を、髪がサラサラと流れ落ちて隠した。
だが同時に、胸の内の僅かな隙間に、“こんな姿を見られずに済んだ”という小さな安堵があるのを、玄娘は微かに感じていた。

それから妖王が、慧姑の方に目をやる。

慧姑は突然帰ってきた洞の主に驚いて、腰を動かす事も忘れているようだった。

「慧姑か。ここで何をしておる。誰が貴様をここに通したのだ?」

「あ、あの、大王様、わ、私は・・・」

王と繋がったままの格好で、口篭(くちご)もる慧姑。
黄風大王はあらためて慧姑と王と、その間で四尺の男根を跨(またが)らされている玄娘を見渡した。

「ふむ。面白い事をしておるな。王、貴様が呼んだのか」

黄風大王が中庭に女を連れ込んで弄(もてあそ)ぶ時、そこに許しもなく入っていく事は、寝所に侵入するに等しい無礼であった。婚礼の儀とはいえ、他の者を入れずに目の前で王に玄娘を犯させようとしている今の場合も、それは全く変わらない。

敵が攻めてきて、急遽出かけねばならなくなったからと言っても、黄風大王が良しと言わないのに他の者をその場所に招き入れて良いはずが、なかった。

「そんな、滅相もない。私は、その、こいつが勝手に・・・」

王が惨めったらしく狼狽(うろた)えて言うと、慧姑が慌てて

「あの、私がっ!・・・み、見張りの方の目を盗んで、私が勝手に、入ってきたんです!」

と弁明する。

慧姑は反射的にそう言ってから、こうなればただでは済むまい、と覚悟した。罰せられるのはもちろんの事、もしかしたら殺されるかも知れない。ならばいっそ・・・

股間に刺さっていた王のモノを抜き、その場にひれ伏した。

「あの、お、お願いがあります。大王様! この女を主様と、け、結婚させないでくださいっっ!」

「け、慧姑。何を言うのだ」

王が慌てて言う。

「ふっ。何かと思えば。ここに忍び込んできたのもそういうわけか。つくづく、人間とは業(ごう)の深い生き物じゃな。それではこうしたら良かろう。慧姑は、この尼さんがイク前に王のモノをお前の中に出させるのじゃ。それが出来たら、お前の望み通り、この婚礼は取り止めにしてやろう。その時は、玄娘よ。お前の処女はワシがもらうぞ。だが、もしも王がイク前にお前がイッたら、婚礼を一日伸ばしてやる。だから、せいぜい王と協力して、早くイク事じゃな」

黄風大王はドッカと座ってそう言った。

女が禁を犯したのに、ここまで譲歩した事を言うのは、冷酷無比な黄風大王にしては珍しい。
よっぽど機嫌が良いものと見えた。

もちろん慧姑に不足のあろうはずがない。
王にも玄娘にも、異論を唱える余地はなかった。

慧姑は立ち上がると、再び玄娘を間に挟んだ同じ態勢で、王の亀頭を自らの股間に埋め込んだ。

慧姑がグッと腰を進めると、玄娘の目の前で、巨大な亀頭が女の胎内にはまり込んで行く。
間近で見せられるその光景は、何度見させられても慣れるという事がなく、硬い肉茎に擦りたてられる媚肉の奥が、きゅうぅっと反応してしまうほど、凄まじかった。

トップメニュー119話へ121話へ

動画 アダルト動画 ライブチャット