美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第110話

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王が慌てて返事をして玄娘から離れ、己の長い男根を水平に構える。
手が届かないから、玄娘の身体を捕まえておいて挿入する事は不可能なのだ。
玄娘は男の手が離れた事にホッとして、その長竿から身をかわし、身体の向きを変えた。

男が玄娘の尻を追い、玄娘が逃げる。
身体を折ったムリな姿勢のまま、椅子の周りをグルグルと廻る。
縄が背凭(せもた)れに巻きつかないように気をつけてさえいれば、いくらでも逃げていられた。

王が、はぁはぁ言いながら汗を拭いて玄娘を睨む。

「あの、大王様。申し訳ないのですが、その、動かないように庵主様を捕まえておいてもらえんですかね」

「それはならんな」

「し、しかしこれではいつまでたっても・・・」

「それがこの儀式の狙いよ。誰もちゃんと捕まえておいてくれぬから、新婦の協力なくしては交合も出来ぬというわけじゃ。これこそ真の意味で夫婦の共同作業というもの。どうじゃ、粋な計らいであろう」

玄娘は、黄風大王の言葉に、微かな光明を感じた。

これなら何とか、悟空さんがくるまで時間を稼ぐ事が出来る。

しかし王は、それを聞くと水平に突き出していた肉長槍を縦に持ち上げ、再び玄娘に近付いてきた。

挿入はないが、それでも欲望をいきり立たせた男が近付いてくるというだけで、玄娘は恐怖を感じる。
逃げようがないのだ。
そうやって身体全体で迫ってこられると、所詮縄で部屋の一点に仕留められている身では、その周りをクルクル回るしかないのに、それも容易(たやす)く封じられてしまう。

腕を後ろに捩じり上げるように拘束している縄の背凭れとの間のリーチをピンと張らせ、尻を王に向けないように身体を横にして追い詰められた格好の玄娘の、その薄い衣の裾を、肉の塊のような腕が掴んだ。

「いやあ!いやあ、だめええっ!」

裾が持ち上げられ、薄い衣に隠されていた美麗な脚が露わにされる。
パンと皮膚が張り、筋肉が滑らかな流線型のシルエットを描いてムダな肉がないかのように見えるのに、それでいてスラリとして艶やかな、ほとんど奇跡のような脚であった。

「こ、これは、なんと見事な・・・」

中が透けて見えるほど薄い衣を通して、その脚の見事さはわかっているつもりだったが、直に見ると、王は衝撃に打たれた。
自分のモノがその太股の間に割り込んでいく感触を想像すると、更に力が漲り、ズキズキしてくる。
王は、掴んだ裾を手繰り寄せ、もう片方に掴んでいた肉長槍を再び水平に倒していった。

「ひいいっ」

水平よりわずかに上に上げ気味に持ち上げられた裾の下に、その不潔な淫欲をいっぱいに溜めて血管を浮き立たせた四尺の長男根が入ってくる。
玄娘は目尻に涙を溜めて悲鳴を上げた。
薄桃色の下半身を丸出しにされながらも後ろに突き出さざるを得ないその尻を、何とか男の方に向けまいと、身体を右にやったり左にやったりする。

その度に王は、裾を引っ張ったり緩めたりして玄娘の身体の向きを操らねばならなかったが、追いかけ回す事を考えれば全然楽なものだ。
玄娘が疲弊するのを待てば良い。
だが、王自身にはそんな物を待つほど余裕がなかった。
一刻も早くあの中に亀頭を潜り込ませたい。

「これ、逃げるでない。おとなしゅーせんかい。嫌だ嫌だと抜かしおってからに、お前のソコはもうビショビショではないか」

王にそう言われて、玄娘はカァーッと頬が熱くなるのを感じた。
信じまい、そんな事があるものかと自ら目を背けていた己が身体の変化の事を、ムリヤリ突きつけられたみたいなショックだった。
事実を突きつけられて初めて、実は自分もその事に気付いていたという事に気付かされる。

身体の奥底、お腹の中心に、昨夜感じたような痺れの萌芽のような感覚が、しきりにゾクリゾクリと生じていた。
おそらくはそれが、玄娘の身体が液を分泌させる時の感触なのだろう。

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