美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第109話

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玄娘が「裏庭へ」と言われて連れてこられたのは、裏庭というより、むしろ天井の高い広間みたいな所だった。
至る所に松明が燃え、揺れる炎でそのだだっ広い暗がりを明るく照らし出している。
どこかに小さな垂水があるらしく、チロチロと水の落ちる音が響いていた。
しかしどこにその垂水があるかまではわからない。
明るいとはいっても、隅の方のそこかしこは炎の明かりが行き渡らず、暗がりに隠されているままなのだ。

黄風大王は、部屋の中央に据え付けられた、背凭(せもた)れのやたらに高い椅子に座っていた。
椅子の脚は地面に埋め込まれている。
そしてその正面には、少し離れた場所になるが、丸い大鏡がその椅子をそこに映すように立て掛けられていた。
それだけでも、一体これで何をするつもりなのかと、異様な感じがしてくる。
不安を掻き立てられるのだが、その背の高い背凭れから縄が垂れ下がっているのを見ると、余計に胸がざわざわと騒いだ。

背凭れの縄で吊り下げられ、王の長い肉棒で串刺しにされながら椅子に座った黄風大王にイタズラされる惨めな自分の姿が見えるようだ。

「ようやく新婦のご登場か。下郎。この尼さんを後ろ手でこの縄に繋げてやれ」

「はっ」

黄風大王と王の声が松明の明かりに反響する。

玄娘は、いやらしい王の手に引き渡された。

「ようやくですな、庵主様。ワシのこのチンコを見てくだされ」

玄娘の腕を取り、眉を顰(ひそ)めて嫌がる玄娘の表情を楽しむように、王は自分の長すぎる男根を玄娘の薄い生地越しに肌に押し付けて囁いた。
囁き声までは反響しない。

「昨夜は一晩中、夜が明けるまで女どもを犯して、八回も中に出したのに、それでも隣で庵主様が寝ておられるのだと思うと、すぐにこんな風に怒張してしまうのです」

玄娘の横に立った王が玄娘に押し付けているのは、長い肉幹のホンの一部で、それが玄娘の腰の側面に押し当てられているだけだったのだが、そこに玄娘は、血管のおぞましい脈動を感じて、ゾっと怖気(おぞけ)をふるった。
まるで王の邪まな欲望が、脈を打って続々と先端に流れ込んでいってるようだ。

そしてそれは、そんな微妙な感触からすら玄娘を守ってくれないほどに、玄娘の着させられている衣が薄いのだという事を証明してもいた。

「それは頼もしい事だな。それでは今日は、長い事持つであろう」

「はっ、大王様。たっぷり楽しませていただきますです」

玄娘は首の後ろを押さえ込まれ、立ったまま上体を折り曲げさせられた。
後ろで手を纏められ、それを上に持ち上げられると、もう、身体を起こす事は出来ない。
その状態で、交差させられた手首を縄で結わえられてしまった。
縄の長さがあるから、お尻を無防備に突き出した恥ずかしい格好なのに、玄娘はしゃがむ事すら出来ない。

「くぅ・・はぁ・・はぁ・・・」

胸がドキドキして息が苦しかった。
薄い衣を通して、今にも後ろから指が這い寄ってきそうな感じがする。
そしてその想像は、すぐに現実のものにされた。

「あ、だめ」

サラサラとした透けるほどに薄い生地が、予想を違(たが)えて王の気色の悪い指先の動きをソフトな感触に変え、ゾクゾクした痺れをそこから全身に送り込んでくる。
触られてもいない内股までがザワついてとして、玄娘は密かに狼狽(うろた)えた。

指は柔肉をすりすりと撫で回しながら、尻の間目(あわいめ)を辿って下の方に降りてくる。
尻を突き出したような格好だから、普段なら肛門を隠している割れ目が、今はぱっかりと割れて無防備この上ない。
往復を繰り返す指先が肛門の窄まりの上を、スッ、スッと通り過ぎる度に、玄娘は、身体の中で、ピクン、ピクンッ、と神経の跳ねるのを感じていた。

「さあ、下僕よ。婚礼の儀を始めよ。まずは処女を破ってやるがよい」

「へ、へえ」

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