美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第104話

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「もしそんな事が出来るのなら、ワシはお主と義兄弟の契りを結ばせてもらう事にするぞ。相(あい)わかった。ではそっちはお前に任せよう」

虎先鋒は頭を下げてスックと立ち上がり、武人らしい身のこなしでスタスタ部屋を出ていった。
仮にも大王と呼ばれる者に対して臣下が取る態度にしては、随分簡略した挙動だ。
唐の太宗皇帝の元での煩(うるさ)いほどの儀礼典礼を見てきた玄娘には、違和感さえ感じられた。
大王というよりは、まるで盗賊の頭目である。

玄娘は、黄風大王の前に引き据えられたそのままの格好であった。
虎先鋒がいなくなったので、よけいに心細く感じられる。
虎先鋒には、ずいぶん辱められたが、それでも、貞操を犯されはしなかったのだ。
しかし、目の前のこの妖怪はそうはいかないだろう。

娘たちを集めてきて、人目も憚(はばか)らず自分の性器を舐めさせているこの化け物の元に、こんな格好で置いておかれて、無事でいられるとはとても思えなかった。
それに側近たちの玄娘を見詰める目も、考えられないほど無遠慮なものだ。
顔を見なくともその気配だけで、彼らが玄娘の身体を思い浮かべて邪まな妄想に耽っている事はよくわかる。
後ろ手に拘束された腕を緊張させて、少しでも胸を隠そうと肩を聳(そび)やかすが、それこそムダな抵抗というもので、露わにされた胸の谷間に、無数の視線が這い回るのが、はっきりと感じられた。
悟空にも見せた事がないのに、こんな奴らにまで、と思うと、また新たな屈辱が沸き上がってくる。

黄風大王の突然立ち上がる気配で、玄娘はビクリと震えた。
膝元に身を屈ませていた奇妙な尼僧姿の娘たちが伸び上がって、主のモノを口で追う。
そこに、妖怪の異様な逸物が垣間見えた。

アメリカの人間なら、肉のトウモロコシと思っただろう。
太さは玄娘の手首くらいもあり、淫水焼けして赤黒い疣に覆われた威容は、まるでハチに総身を刺されまくったようなグロテスクさだ。
それが、女たちの唾液と先端から吹き零れる牡の汁で、洞窟内を照らす灯火にヌラヌラと照り輝いている。

黄風大王がそれをビクビク上下させながら玉座を降り、玄娘に近付いてきた。
玄娘は恐怖と、見るも汚らわしい妖怪に犯されるというおぞましい予感に、ほとんど気が触れそうなった。

妖怪の毛だらけの巨大な手が、玄娘の小さな顎を掴み、持ち上げる。
異様な形状の男根を見せつけるようにし、その向こうに、玄娘を見下ろす妖怪の、酷薄な目があった。

「ふっ、見れば見るほど素晴らしいな。あの孫悟空と旅をしているのか?」

妖怪の気持ちの悪い指が、喉元を辿って胸元にまで降りてくる。
指先で手触りを楽しむようなまさぐり方だ。

「は・・はい・・・あの、私は、仏法に使える身です・・お、お止めください」

顎を掴まえられていた手が離された事で、玄娘は再び俯(うつむ)きながら、勇気を振り絞って、ようやくそれだけ言った。
だが、恥ずかしさと恐ろしさで、声が震えてしまうのはどうしようもない。
胸元をまさぐられるのは堪らなく嫌だったが、その手を押し退ける勇気まではなかった。

胸の谷間、深い翳りを作る扇情的な膨らみ、ピンク色の乳輪。
妖怪の手が、玄娘の言葉などまるで意に解さない様子で、徐々に襟元を肌蹴(はだけ)ていき、玄娘の羞恥を殊更に煽るように、美麗なその乳房を少しづつ露わにしていく。
触れるか触れないかほどの微妙な間隔を保って撫でまわす指先の刺激は、玄娘の皮膚にチリチリとした微電流の軌跡を引いて淫らな予感を玄娘の神経の中に送り込み続けた。

「ふんっ。それで、その石猿とはしたのか?」

「した・・・とは・・?」

「うん?」

玄娘には妖怪の言ったいやらしい質問の意味がわからない。
妖怪の王は、玄娘のその返答を聞いて、クンクンと鼻を鳴らした。

「なんだ、お前。処女か」

玄娘の頬に、カッと血が気が差す。

「だが、まるっきり男を知らぬというわけでもないらしい・・・不思議な臭いをしておるな。昨夜は王の所に泊まったと聞いたが、さては自分で慰めておったな?」

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