美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第102話

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王の屋敷で聞いた、あの、恐ろしい話を思い出す。

『・・・まだまだたくさんの尼さんが監禁されていて、連日連夜妖怪どもに犯されているようなわけで』

『・・・下仙が言ってる事なんですがね、徳の高い尼さんを孕まして、産まれたその赤ん坊を食べると道が成って不老不死になるってんですよ。・・・』

四肢を拘束されて王の長大なもので串刺しにされながら身悶える女たち、
夢の中で手足を失って逃げ惑いながら老人の逞しい男根に貫かれた己の姿、
悟空の如意棒で自らを掻き回す翠蘭の盛り上がった局部、
そして帝に跨って腰を使い身体の深部に精を注ぎ込まれてのたうつ、美しい女官たちの痴態が、今玄娘を背負って走るこの妖獣に組み敷かれて悶え泣く自分自身の姿を想起させて、ぞくり、恥ずかしい煩悩が粘液のような官能となって背筋を駆け上るのを感じた。

「うくぅっっ!」

虎妖怪の背中で、不自由な身体を反り返らせて、切なく煩悶する女体がピチピチと跳ね回る。
背肉に密着するその汗ばんだ柔肌に、背骨を挟むように割り裂かれた媚肉に、双乳に押し潰された乳首のコリコリした感触に、虎先鋒は息苦しいほどに興奮し、もっと玄娘をよがらせようと、わざと背中の肉を激しく波立たせ、股間の剛直の先端から、滴をポタポタ零しながら疾駆した。
走ってでもいないと、昂ぶって昂ぶって、気が狂いそうだった。

狂風に紛(まぎ)れ衝動に任せ、虎先鋒は、ものの数分で巨大な洞窟の入り口に帰り着いた。
鬱蒼と茂る背の高い木々と雪崩落ちるような蔦蔓に覆い隠されてはいるが、下から見上げれば聳えるような巨大な洞門である。

虎先鋒はほとんどスピードを落とす事なく、その中に飛び込んでいった。
瞬く間に辺りが暗くなり、光が届かなくなる。

宮殿の門は、その洞窟の奥に路を塞ぐ形で築かれていた。
洞窟と言っても宮殿である。
石で造った赤い門はなかなかに荘厳で、その門の上の額には、堂々金文字で「黄風嶺黄風洞」と大書してあった。

嶺の連なりの中を縦横に掘り広げた広大な殿内には大小の中庭があるのだが、洞窟の主・黄風大王の居室は、それらの中庭のどれよりも入り口に近いあたりに位置する所にあった。

妖怪の将は、多少の例外もあるが、大抵は勇猛なものだ。
敵が攻めてきていざ出陣、となった時、部下たちを制して自分から出たがるものが多い。
従って、居室も自然、入り口近くに作られるわけだが、それだけ勇猛ともなると、性欲も並大抵ではなく、食べるか寝るか、戦っているかのいずれでもなければ、ほとんど四六時中、拉致してきた比丘尼たちに奉仕させているのが常だった。

虎先鋒が内裏勤めの狐の化け物に代わりの毛衣を持ってこさせ、正装して玄娘を引き立てて謁見の間に通された時も、三人の尼僧姿の若い娘たちが、大王の座っている玉座の足元に跪(ひざまず)き、紅潮した三つの顔を主の股間に寄せている所であった。

しかも尼僧姿とはいっても、通常と違い、まことに珍妙な格好である。
裾丈が異様に短くて膝上数寸しかないらしく、正座に座ってしゃがむと足の裏が覗けて、肉感的な尻の丸みが浮き上がってしまっていた。
四つん這いで這っている娘の股間などは、裾が摺り上り、後ろから太股の間の媚肉の陰が、僅かに見えているほどなのだ。

ようやくの事で虎先鋒の背中から降ろされた所だが、玄娘は恥ずかしくて堪らなかった。

だが、玄娘の格好も、彼女たちとさして変わらない。
胸が零れ出そうなほど乱れて肌蹴(はだけ)られた襟に、裾をボロボロに破かれ、風が吹けば中が覗けてしまうほど際どい丈にされた僧衣。
謁見の間には、他にも側近の妖怪たちがいるというのに、玄娘は着衣を整えるのも許されぬまま、両手を背中に回され、妖怪の大王の前に引き据えられたのだった。

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