美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第100話

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玄娘の表情が、思考が停止したように凝固する。
それを見て虎先鋒は玄娘の口から手を離し、再び顔を、女の股間に戻した。

牡の卑猥な視線から少しでも隠そうと無駄な抵抗をして、二本の艶やかな太股を擦(す)り合わせている様が何とも可憐だ。
その上方に佇む美しい肉の亀裂は、薄い陰毛に縁取られながらほとんど隠される事がなく、恐怖と綯交(ないま)ぜになった羞恥に戦慄(わなな)いて心細げに佇んでいる。
見るだに何とも美味そうで、その眺めは虎の股間に屹立する欲望を、更に煽りたてこそすれ、鎮める事は決してなかった。

視線がこんなに熱く感じられるなんて、と玄娘は半ばパニックに陥りながら思った。
今にも舌を伸ばしてきそうな気配だ。
いや、正しく本当に、今にも舌で嬲られると確信し、玄娘はぞわりぞわりと皮膚を粟立てながら身構えていた。

  助けて

心に明滅する悟空の影に、玄娘は祈るような気持ちでに念じ続けた。

悟空さん、助けて!早く、早くきてくれないと、よ、妖怪の舌が、私・・・

緊張のあまり尿意を催す。
だが、そんな下腹部の異変にも注意がいかない。
あっと思った時にはもう手遅れだった。
秘裂の上端が微かに綻(ほころ)び、かと思えばいきなり金色の水流が迸り出て、危(あやう)く妖虎のぬらりとした毛なしの顔に掛かりかけた。

「おっと」

虎先鋒がそれを間一髪でよける。
と、水流は捩(ねじ)れながら放物線を描いて、足元の叢に流れ落ちていった。

排泄を見られるというのは想像を絶する恥辱であった。
相手が人間であるかそうでないかは関係ない。
人語を話し他者の目を向けてくるのであれば、それを既に他人である。
玄娘は“見られてしまった”と感じる。
その上

「なんだ、徳の高い尼さんだって聞いておったのに、締まりのない小便穴だのう」

そこに心の底からの蔑みの言葉を投げつけられ、玄娘はいよいよ恥辱の淵に突き落とされたような気持ちになってしまうのだ。

「そ、そうだいい事を考えたぞ」

虎先鋒は玄娘に聞かすでもなく興奮気味に一人呟くと、立ち上がってついさっき後ろに括ったばかりの玄娘の腕を解き出した。

玄娘はソコから視線が離れた事にホッとして脚から力が抜けるのを感じた。
その身体を、脇を持って虎先鋒が支える。
そしてそのまま玄娘の身体を背中に背負った。玄娘は一瞬、自分の身体が宙に浮くのを感じた。

だがそれは普通の背負い方ではなかった。
腕をとって自分の腕に括る。
それから両脚も自分の太股に括る。
そうすると、まるで玄娘は、虎先鋒の背中にうつ伏せに磔(はりつけ)されたみたいな格好になった。
身体のサイズが全然違うので、玄娘の爪先がようやく虎先鋒の膝辺りに届くくらいだ。
脚は虎先鋒のその太股の外側に括りつけられた。
この為玄娘は、股間を大きく開かされた格好になってしまう。

恥ずかしいというよりも、こうなるともはや恐怖であった。
守るべき貞操が、外気に晒されて何も守るものもなく、それどころか大きく開かされて、例えば気まぐれに指で悪戯されても、脚を閉じる事すら出来ないよう、拘束されてしまったのだ。

舌で辱められる危機は逃れ得たらしいとわかる。
だが、今度は、いよいよこの汚らわしい獣に処女を奪われるのだという、更に恐ろしい可能性が、玄娘の脳を激しく惑乱させた。
背中に背負った格好でどうするのか、玄娘には想像の埒外であったが、あの王という男の一尺にもなる一物でも、思わぬ方法を用いて女たちを責め立てていたではないか。
それを思えば、ことこの方面に関しては、たとえ玄娘の想像が及ばないからといっても、とても安心する気にはなれなかった。
それでなくとも、いやらしい感触の化け者の皮膚と密着するのは、溜まらないほどの嫌悪感をもたらすものなのだ。

そう思った尻から、虎の化け物が思わぬ行動に出る。
突然身を屈めて四つん這いになったのだ。
玄娘の身体の下で、野太い骨がごりごりと音をたてて組み替えられ、それにつれて逞しい筋肉がぎゅむぎゅむと変容する。
背中が丸まり、背骨が秀で、尾根の如くに盛り上がって玄娘の割り裂かれた秘裂にぐいぐいと食い込んでくる。

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