美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第98話

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高徳の比丘尼を孕ませて、その子を食うと道が成って不老不死と成れるという。
仙人となって何千年という寿命を得ても、不老不死には及ばない。
まして、天界に住んででもいれば、一口で不老不死になるという蟠桃(ばんとう)の実もあろうが、下界の地仙などに精力を保つ方法など、そうそうあろうはずもないのだ。

虎先鋒は帰る道々、腕に抱えた玄娘の美しい寝顔を眺めて、ゴクリと喉を鳴らした。
比丘尼の子を食べて不老不死となるには、それが自分の産ませた子でなくてはならない。
それでなくとも、玄娘の嫋(たお)やかな風情は、何とも堪らないものがあった。

しかし、虎先鋒はここで玄娘の身体を頂いてしまってはいけないのだ。
何度も誘惑に駆られながら、ダメだダメだと何度も自分に言い聞かせた。
主上が岩の宮殿で待っている。
こんな極上の肴を得ていながら、献上しないなどという事が許されるはずもなかった。
しかし、手を出さないまでも、気に掛かる事が一つある。それを聞くくらいは別に構わないだろう、と虎先鋒は思い直した。獲物の検分、という奴だ。

それは、玄娘が処女かどうか、という事であった。
いや、処女である事は臭いでわかる。
しかし同時に、玄娘の身体からは、性交を知っている女特有のフェロモンの臭いも感じ取られるのだ。
こんな高徳の比丘尼が自慰などするのか知らないが、たとえ過ぎるほどに激しく自慰に耽っていたとしても、こんな臭いは絶対にしない。

虎先鋒は道の端の岩と樹の陰に隠れて立ち止まり、玄娘の肩を持って気付けの喝を入れた。

「ん・・」

軽い偏頭痛に眉根を寄せつつ、眩しげに目を覚ます。
そして、目の前の得体も知れない化け物に気付くと

「ひっ」

細く息を吸い込んだまま、青ざめてピタリと固まった。

虎先鋒は、『金蝉脱穀(もぬけのから)の計』で顔の毛まで毛皮を失い、全身ずる剥けのなんとも気色の悪い姿になっていた。
とても虎には見えないが、それ以外の何の動物にも見えない。
しかし本性は虎だから、凶暴な迫力は変わらなかった。
気色が悪くて恐ろしい、おまけに丸裸だから、股間の棍棒が剥き出しだ。
今にも玄娘に襲い掛かってきそうにビクンビクンしている。

「処女か?」

顔を近づけて聞く。
しかし玄娘は恐怖と状況否定のパニック状態で、声も出せない。

「おっぱいは揉まれた事はあるか?ん?どうだ?」

虎先鋒の指は、普段は手の中に埋まっていて、必要時になるとニュッと伸びるようになっている。
鋭い爪がその先についていた。
今はその爪を引っ込めた大きな手で、衣の上から胸の膨らみを探った。

豊かな弾力。
衣の上からでもわかる、絶妙な丸み。
掴んでもにゅもにゅと揉み回せば、驚愕と恐怖に声も出せず、羞恥と嫌悪に耐えながら顔を真っ赤にし、ブルブル震えている様が何ともそそる。

玄娘は胸から流れ込んでこようとする感覚を必死で堰き止めていた。
胸を、悟空にも触られた事のないこの大切な膨らみを、こんな野卑な獣に触らせているかと思うと、悟空に申し訳なくて悔しくて、情けない気持ちになる。
これで気持ち良くなったりなどしたら、玄娘はもう絶対に、自分を許す事が出来なくなるだろう。
そんな玄娘の気持ちを敢えて踏み躙(にじ)るように、獣の手は、ヒメヤかなその胸元の襟を摘み、いかにも獣らしい粗暴さで、ぐいっと両側に開いて一気に肩まで剥き降ろした。

「きゃ、いや!」

素肌を獣欲のこもった視線に晒され、さすがに玄娘も堪え切れず悲鳴を上げる。

長旅でくたびれた旅僧装束の衣から、白い滑らかな肌膚が露わにされる様は、まさに茹で卵が剥かれたようだ。
虎先鋒は鋭い犬歯の覗く大きな口から涎をボタボタ零し、脅えて震える敏感そうな美乳に獣臭い熱い息をはぁはぁ吐きかけた。
思いっきり掴んで揉みたてれば、きっと心地好い弾力を返して慄(おのの)き、熟しきった柿が自らの重さで落ちるように、身内から噴き上げるどうにもならない官能に、可愛い声で咽び泣くに違いない。

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