美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第94話

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しかし悟空に、聞こえていないなど、あるはずもなかった。
ニュクニュクと泥濘を掻き回す微かな汁音まで聞こえてきて、シーツの中で玄娘が何をしているのか、脳裏には、事細かなイメージすら結べてしまう。
だがそのイメージは、あまりにも淫靡すぎて、悟空にはとても現実の事とは思われなかった。
ただそんなイメージを心中に結んでしまう己の下劣さを責め続けるだけだ。

しかしそれよりも更に下劣な事は、それを心に浮かべて、股間を激しく興奮させている事だった。
もはや自らそれを掴み出して慰めあやす事に、何の頓着も感じない。

込み上げてくる欲求に任せてグッと股間に力を入れると、悟空のそれは8寸(およそ25センチ)ばかりになった。
王のモノとはもとより比ぶべくもないが、人間の男根と考えると、ここまで大きいモノもそうざらにない。

ギュウッと握りしめると、包み込む掌の圧迫を跳ね返す硬さが、何とも頼もしく感じられた。
悟空の場合は、この、肉の凶器でよがり狂わされた経験があるだけに尚更だ。

ずるっっ

未だ乾かぬ精液と先走りの汁でヌルヌルのその肉棒を、先天的に器用な長い指先が柔らかく撫で擦(こす)る。

「んくっ」

呻きが鼻から抜けるのを、悟空は堪え切れなかった。

仙術修行で叩き込まれた道の教えでは、ただひたすらに道を知り、道に従うという事だけであった。
突き上げてくる衝動をどう御するかなど、悟空は知らない。
御する必要を感じた事すらなかった。
むしろそれだからこそ、仏手の獄に閉じ込められて苔の蒸すまま五百年もの長きに渡り、耐え忍ばぬばならなかったのだ。

しかし悟空は今や欲望の奴隷であった。
瞼の裏に浮かぶ玄娘の、顔を真っ赤にして切なくも快感に耐えるいじらしい姿に、化け物豚に犯された時の己の浅ましい姿を重ね合わせ、その玄娘と共に自らを慰める手を、ただがむしゃらにエスカレートさせていった。

玄娘が背筋を反らせる。
擦り過ぎて厚ぼったく膨れた肉襞が、ずきんずきんと脈動する。
玄娘がその脈動を感じているのを想像して、悟空の肉棒が激しく突っ張る。
トロトロになった蜜壷の、八戒に貫かれているのが見えたような気がする。
玄娘がまた、痙攣し始めた。
悟空の腰がカクカクと前後する。

びゅぶっ、びゅるるるるっっ

白濁液が飛び散り、壁にペシペシと張り付いた。
すでに幾度かの射精で汚されている所に、新たな穢れが上塗りされる。
廊下の床には異臭を放つ白い水溜まりまで出来ていた。
それが更にその輪郭を拡大させていく。

射精の後は深い疲労と自責の念が残った。
だがそれも、またすぐに玄娘の切ない鼻息と共に、新たな欲望の突き上げに飲み込まれてしまうのだ。

こうして四者四様の狂宴は、明け方まで続けられた。

朝食の為、三人は昨夜食事した部屋に再び案内された。
どうもその部屋が、この家の食堂らしい。

「昨夜はぐっすりと眠れましたかな」

王の問いかけに玄娘は頬を染めて、それでも頑張って答えようとした。

「え、ええ、まあ。疲れていたのですね。すぐに寝入りました」

「しかしまだお疲れが取れておられぬようにお見受けいたしますが」

ニヤニヤとした笑いで、嘲笑するというよりは、多少攻撃的な目付きで玄娘を見る。

「いえ、そんな事は・・・」

思い当たる事があるばかりに、返す言葉が思い付かず、ドギマギとした返答になってしまう。
一睡もしていないのだ。
憔悴した表情は隠せない。

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