美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第89話

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そんな筈はないと、即座に頭から取り払った。
否定する根拠はないが、王に見られているかも知れないなど、想像するだけで恐怖に身が竦(すく)む。
もしそんな事になれば、世界が奈落に落ちるだろう。

慧姑は言い訳したかった。
喜んで受け入れているのではない。
ムリヤリ犯され、強引に受け入れさせられているのだ。

しかし、実際に受け入れている慧姑のその部分は、喜悦の涎をたらたら垂らして、男のモノをどんな風に締め付けているかを、実演して見せているみたいに、肛門をヒクつかせていた。
胎内深くでは、慧姑自身と癒着しかかっているのではないかと思うほどに馴染み出している。それが突然

ずずずっ、ぞりゅりゅりゅりゅ
「いぅ・・!」
動き出した。
三段重ねのエラが、快感に身をよじるように窄(すぼ)まろうとする肉道を、再び押し広げながら身を引いていく。

「ぉぉ・・・!ほぉぉぉ・・・っ!」

頭は真っ白に痺れていた。
自分が声を出している事すらわからない。

男の動きは、女の恥辱を味わうかのようにゆっくりとしたものだった。
張り出した肉傘が膣壁をこそぎ、お腹の中のいやらしい神経が鞭打つみたいにビクンビクンとのた打つ。

肉傘が、膣襞を引きずり出すように、ぬぽん、ぬぽん、ぬぽん、と抜ける度に、深い溝に溜まったケイコの汁が、どろり、だらだらだらと、だらしもなく大量に零(こぼ)れ落ちた。
粘液の流れが、八戒の薄汚い陰嚢(ふぐり)を洗う。

圧迫を失った奥の粘膜から、その表皮の内側に、またぞろ、淫らなもどかしさを貯めた水脹れが、ブツブツ生じ始めているのが感じられた。
きっとこのブツブツが潰されたら、きっとすぐにまたイッてしまうのだろう。
慧姑は、心が震えるような予感に、腰が抜けそうになる。
男根がまた、後戻りして押し入ってきたら、きっとまた。

だが、八戒はそれを完全に抜いてしまうと、先端で慧姑の蟻の門渡り部分を舐めながら、もう一方の肉肛の方にずらしていった。

「ああ、だっ・・・らめぇ、そこはっっ」

前門が失望を噛み締めて悔し涙を零す一方で、後門がはしたない切望を露(あらわ)にしてヒクつきながら開花する。
王の部屋の誰かに見られている、と思うと、じんわり開こうとする肛門を、キュッと引き締めずにはいられないのだけれど、すぐにまた肉の期待が括約筋の粘膜を恍惚とさせて、じわあ〜と開いてしまうのだ。
それは同時に、慧姑の葛藤ををも示していた。

慧姑の身体は、後門の肉悦を知っていた。
いつ、どんな風に覚えこまされたのかはわからない。
王にそこを責められた最初の日に、そこでイク事を知っている自分を、慧姑は初めて発見したのだ。
黄風嶺で心身を喪失していた時に、あの虎の妖怪に仕込まれたのには違いない。
慧姑は、その時の記憶がない事を、幸運な事だったと考えていた。
なぜなら、前門の処女は妖怪に奪われたが、後門の処女は―――彼女の記憶に寄る限りは―――王に捧げる事が出来たと思えるからだ。

それだけに、肛門の肉悦は、慧姑にとって、前門よりもずっと神聖で、犯されざるべき場所だった。いつでも王の悦びに供する事が出来るよう、潤腸湯(じゅんちょうとう。※漢方の便秘薬)を煎じて排便を管理し、汚物で王のモノを汚す事がないよう、常に気をつけている。それほどまでに、慧姑のそれは、王の所有物であり、王の所有物であるからこそ、慧姑にとってもそこが、身体のどの部分よりも特別に愛しい場所でもあったのだ。

それが今、豚男の男根によって辱められようとしている。

慧姑がいくらその肉の槍を避けようと、尻を振っても、逃げ回れる範囲は限られていた。
テラテラ濡れ光った八戒の先端が、その葛藤の唇を、玩弄するようにニチャニチャとなぞる。
開いたり閉じたりする女体の煩悶を、いかにして責め苦しめようかと、狡猾な仕草で機会を窺っているようだ。

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