美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第80話

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陰核に触らず、その周囲をくるりくるりと周回して

《これはどうだ? あの親父には、こんなマネは出来まい》

『内身耳法』で震える舌が、泣くほど切ない陰核を、遠巻きに煽って嬲る。
身体が勝手に高まっていくのを、どうする事も出来なかった。
膣が空虚を掴んで悲痛な肉汁を搾り、切なさを一層煽るだけの浅い絶頂が、慧姑を甘美な苦海に放置する・・・そう思った矢先に、それは侵入してきた。

「くあ、ああああぁっっ! あうむっ」

図体に似合った大きな舌だ。本来柔らかいそれを、ぐっと力を入れて棒状に丸めていた。
柔軟に動く男根と呼ぶべきか、はたまた固く強張った短めの触手と言うべきか、密に詰まったものが、口惜しげに収縮していた秘肉を抉じ開けて押し入ってくる。
その鮮烈な心地に最早、慧姑は口を閉じている事が出来なくなった。

(ダ、ダメッ)

自分の声に驚いて手を口にやる。

主様の部屋まで、聞こえてしまっただろうか・・・

王の為とは言え、他の男に身を委ねている事を王に知られるのは、嫌だった。
恐ろしいとさえ思った。
まして、それでイカされ、その声を聞かれてしまうなどという事は。

しかし、それもこれも王の為なのだ。
王に言われて廊下に出て豚男に捕まり、王の命を守る為に豚男の陵辱を受け入れ、それでいてそれを王に言って誉めてもらう事も出来ず、却って隠さねばならない・・・慧姑は不意に、自分自身に対する悲痛な思いが込み上げてくるのを感じて、涙を溢れさせてしまっていた。

それでいながら、膣を蹂躙する分厚い舌の絶妙な動きに、腰をくねらせ、屈辱的な痺れを全身に伝播させてしまう。
惨めさと恥辱の鬩(せめ)ぎ合いの狭間で、慧姑は泣きながら喘ぎ続けた。

慧姑の声は、王の部屋にも聞こえている。
王は慧姑が隣室の美尼を連れてくるのを、今か今かと待っていた所だった。

だが、一向に連れてくる気配がない。
女をやって、様子を見にいかせよう、
そう思った時だった。
廊下の方で短く、嬌声めいた声が聞こえた。

事情もわからぬまま、互いに顔を見合わせ、一人の女が立って声のした方の廊下側の扉を薄く開けた。
女はそこに覗き見た様に、ハッと驚き、しばし目を奪われる。
奉仕させられるばかりで触ってもらえず、自分で慰める事すら許されない身体が、じゅんじゅんと疼いた。
肉の欲求に密接に結びついた、逃げようもない嫉妬が首をもたげ出す。
女は速やかに立って主の所に報告に戻った。

「姐様が、あの、今日来た豚の化け物と・・・」

王の部屋からの薄明かりが漏れ出て、八戒も、王が自分たちの事に気付いたのを知った。

だが、八戒は構わぬと思った。
王が騒ぎたてれば、この慧姑が何をしに廊下に出てきたのかを、玄娘と悟空に明らかにするだけだ。
その上で、慧姑が自分を懐柔する為に誘ってきた、とか何とか言って、ちょっとばかり反省したような顔をすれば、何しろ慈悲深い玄娘の事、まさか殺されるような事はないだろう。

しかし、しばらくして王の部屋から聞こえてきたのは、慧姑の不在を騒ぎ立てる声ではなく、別の、新たな女の喘ぎ声であった。

あぅぅ、あっ、あぁっ、す、すごいぃ、ぬしさまぁ
な、なんか・・あくっ、そ、そこ・・あ、あっ、うそ、うそっ、もう、もうイッちゃう、もう、もう、あ、あ!あ!イ、イッちゃうぅン

女の切羽詰った喘ぎ声が、王の攻撃の激しさを伝えてくる。
その攻撃の激しさは、同時に、慧姑が他の男に犯されている事に対する、嫉妬と悔しさの激しさでもあるのだ。

八戒には、その王の心情ががわかった。
その心情がわかればこそ、暗い悦びに笑みが零れ出るのを押さえる事が出来ない。

「んくっ、うう・・・ふむ、むぅっ。うんン、うんンンンッ」

当の慧姑の方は、断続的に襲いくる悦楽の波に揉まれて、そんな薄明かりなどに、全く気付く余裕はなかった。

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