美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第66話

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寝間着は女たちが出してくれたものだったが、形といい着心地といい、妙に違和感のある服だった。
何だか少し小さめで、前合わせは、閉じても閉じてもどうしても胸襟が開き気味になり、いつの間にか胸の谷間が覗いてしまうという代物だ。
風呂から上がった所で用意されていたのを見付けて、ちょっと着てみたが、とても人前に出られるような格好ではないので、寝る時にと思って持ってきたのである。
今はそれを着ていた。
着心地はというと、ゴワゴワするというのかザラザラするというのか、動く度に微妙に肌を擦るようで、それが汗を吸って纏(まと)い付くようになると、敏感になった皮膚の神経を、ヌルヌルした感触が這い回るように感じられた。

一言でいえば不快である。

だがその不快感が、快感と紙一重のものである事を玄娘はまだ知らない。
まして、その微妙な触感が、耳から入る淫らな声と一緒になって、玄娘の神経を徐々に狂わせ始めているなどという事は。

あっ。ああ、はっ。く、くうぅ、きちゃう
もう。もう、もう、あぅん
ふ。くる、らめ、らめらめらめ・・・

女の声が立ち消えるように途切れた。と、

・・・ガタガタガタガタ

何か台のようなものを激しく揺する音が聞こえ出す。

地震ではない。
女が絶頂を極めて痙攣し、何かの台を振動させているのだ。
その前の女の時もそうだった。
二人の女が、玄娘の寝ているすぐ隣の部屋で、あられもない声を立てて果てた。
その度にこの、台を揺するような、不審な物音がするのだ。
何をしているかはわからない。
ただ、その激しい物音が、女たちの絶頂の物凄さをそのまま表しているようで。

はあ。

溜め息が出る。
その溜め息が、熱い。

じっとり汗が滲み、淀んだ空気の纏(まと)わりつく寝心地の悪さに身動(みじろ)ぎすれば、張り詰めた乳房を被う寝間着が乳首を掠(かす)め、ジワリと妖しい感覚を忍び込ませてくる。

膝が震えていた。
心臓が喉から飛び出そうな勢いで高鳴っていた。
隣の部屋の女が「おまめちゃん」と呼んだ女の器官の存在に、意識がいってしまう。
一体どうなっているのか、疼きとも呼べないもどかしい感覚がそこに生じて、じっとしていられないような、何とも溜まらない気持ちになるのだ。

そうすると、他にどうしようもないので、緊張した太股を思わずヌルリヌルリと擦り合わせてしまう。その感触の気色よさ。
淫靡な感覚が、内股の筋を通って股間に上り至り、束の間、切ないような感覚も癒えるような気がする。
だがすぐにまた、より一層もどかしい感覚となって、「おまめちゃん」がその存在を、主張し出すのだった。

あうんっっ・・・うはぁ
ああ、でてるっ、でてるぅ。あっ、はいって、はいってく・・・
あん、あくん、はふっ
あ、また、は、はいって・・・

女たちの喘ぎ声の中から、また別の女の嬌声が立ち現れ、それで王に挿入される女が交代したのだなという事がわかった。
股間の中心に男のモノを押し入られる圧迫感を、玄娘はまだ知らない。
しかしその、屈伏を強いられる痺れるような屈辱感は知っていた。

烏巣禅師の男根が、玄娘の心の中の恥ずかしい聖域を犯す。
敏感な神経が複雑に絡まって織り成すあらゆる抵抗を、一気に突破して根元まで埋め込み、そのストロークの長さを誇示するかのように引き抜いて、再び突き刺す。
ぶすぶすと何度も何度も突き刺される度に、忌まわしい愉悦の毒が身体中を駆け巡り、だんだん頭がおかしくなっていくのがわかる。
そしてその愉悦の源の上方に、恥ずかしいほど興奮した「おまめちゃん」が、肉鞘から顔を出しているのだ。
その敏感な神経の塊を、老人の手が嬲り回す。
老人の手が悟空の手と重なり、貫く男根が悟空の如意棒となる。
奥深く突っ込んでグリグリ掻き回す。

いつの間にか玄娘は、翠蘭の事を思い起こしていた。
そういえば。

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