美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第４８話
膣の内側に蟻の這うような掻痒感が生じ、八戒に弄（いじく）られている方の身体では、胴震いとともに肉汁が絞り出された。
トロリとした粘液が股間を被う生地に小さな染みを作る。
普通の人間ならほとんどわからないようなほんの僅（わず）かな湿り気だった。
しかし、女体の淫らな変化にはやたらに敏感な八戒の指先には、はっきり感じ取れた。
（おお、高徳の尼さんのヨガリ汁かい）
八戒は頬が緩みだすのを、必死で我慢しなくてはならなかった。
悲鳴を上げてよがり狂う女の姿もいいが、あどけない寝顔で時々ビクンビクンと反応しながら徐々に身体を蕩（とろ）けさせていく女体はまた違った趣があって、たまらない。
しかも、その女体が普段は美しくも禁欲的なお師匠様のものなれば
（こいつは功徳がありそうだぜ）
八戒の突き上げるモノも、ヌルヌルした汁を滲み出していよいよ熱化する。
「はっ、んむ、いぃ・・・しきっ、か、かい・・・んむむっ・・みょぉぉ・・あ、や、くぅ！・・・んむ、むう・・み、みょおお・・・おぁ！・・んんぅ、じんんっ・・・な、ない、しぃひっ」
悟空が考え疲れて、しゃがみ込むのが見えた。
玄娘の目から見ると、まるで玄娘の丸裸の尻に顔を埋め込むみたいだ。
あらぬ妄想が膨らんでしまうのを、玄娘は止める事が出来ない。
（ああ、ダメ、そ、そんなとこ・・・）
烏巣禅師が腰を突き入れながら、玄娘の太股を撫でる。
刷毛のような感触が、太股の皮膚をゾワゾワと総毛立たせる。
そうして、その太股を持ち、一際深く突き入れたかと思うと、そのまま玄娘の身体を抱え上げた。
今度は何をするつもりなのか。
地面から離された安定感のなさも加わって、ひどく心細い気持ちになる。
このままでは、快楽の海に放り出されてしまう・・・！
玄娘の脳裏には、広大無辺の天地に快楽しかない茫漠の海が広がっていた。
そこに放り込まれれば、溺れ死ぬまで永遠に独りぼっちで悶え続けるしかないのだ。
誰かにしがみ付きたくて、胸が締め付けられた。
「む、むぅ・・・ろ、ろぉし、いンン！・・や、やく、むぅぅ・・・ンむ！・・っろほぉっ・・・し、ひっ！・・・じんっ・・むっ、むくうっ・・・んはぅ！・・しゅふう・・・ぅぅ・・め、めっ、どっ、おおっ！」
玄娘は、股間から男根を引き抜かれた事がわからなかった。
八戒の指先から与えられる刺激が強すぎるのだ。
玄娘の汁が、淫唇と男根の間で糸を引き、切れた。
頭を抱える悟空の目の前だったが、もちろん見えやしない。
悟空が目の前にいる事に玄娘が気付いたのは、そのすぐ後だった。
後ろにいたはずの悟空が、いつの間にか目の前にいる。
烏巣禅師が玄娘を抱えて反転したのだった。
悟空の目の前に、オシッコスタイルに抱え上げられた玄娘のあられもない姿があった。
「そおれ、次はお尻じゃぞ。こっちの方でも男を受け入れられるように、よおく呪いをかけといてやるからのお。感謝するがええぞ」
身体がゆっくり降ろされる。
肛門にあの、淫らな想念の塊が押し当てられる。
窄（すぼ）まりの周囲を微妙な感覚が撫で回すのを感じて、玄娘は身を硬くした。
亀頭がその中心を狙ってうろついているのだ。
「や、やっ、くぅっ・・ち、ちいぃ・・・や、くうう、むん、んむぅ・・と、っんく、いひぃ・・・！」
括約筋が押し広げられた。
痛みはない。
秘裂を貫かれた時と同じだった。
肉棒が押し入ってくる圧迫感もない。
ただ熱い欲望が侵入してくる気配だけがあった。
それが、入り口から内側にかけてのピンクの粘膜をふわぁっと刺激する。
ずむ、むりゅりゅっ
玄娘は頭を振って喘いだ。
「むう・・し、しょお、お、と・・・とくっ、こ、ほぅ・・ぼ、お、おあ！・・だっ、いひぃぃ・・・さ、たはっ・・えあっ！・・・は、はンン・・にゃ、ん、ん、は、はぁ、あっ、らああ・・・！」
烏巣禅師の大きな手が玄娘の太股を下から支えている。
脚を大きく開かされ、閉じる事も許されない。
しゃがみ込んだ悟空の目の前で、玄娘の排泄器官が他の男の男根を受け入れていた。
たとえ心を許した相手でも受け入れる事の出来ないような場所だ。
苦痛があればまだここまで心が痛む事もないだろう。
もぞもぞと括約筋が勝手にいやらしい反応をしてしまうのが口惜しくて、玄娘は唇を噛んでいた。