美苦尼・玄娘〜恥辱の西遊記 第33話

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「あ、は、いひっ・・くうぅぅぅぅ!」

またも癲癇を起こしたように翆蘭は全身を痙攣させて、イッた。

わけがわかってみると、玄娘も怒るわけにはいかなくなった。だが真っ赤になった顔は一向に冷める気配がない。
傍らの翆蘭の放つ声、匂い、淫靡に蠢く気配、その全てが恥ずかしくてたまらなかった。

「と、ともかく、翆蘭さんを、このままにしとくわけには、まいりませんでしょう。ちょっと、人を、呼んできます」

玄娘はどうしても声がうわずってしまうの抑える事ができなかった。逃げるようにその場から立ち去ろうとする。

「お、お待ちください」
高老人の手が伸びて、玄娘の肩に触れようとした。
彼女はビクっとして思わず身を引く。
それから自分のした事にハッと気付いて、密かに深く恥じ入った。

玄娘は西天へお経を取りに行くのである。衆生の救済をせんとの大願なのだ。 それなのに、苦海にもがく衆生の手を、「穢れた手」として感じて恐れ、反射的に避けてしまった。 しかし、どこに穢れてない手の衆生がいよう。穢れた手を避けて、それで、何の衆生の救済と言えようか。悟空が聞いたら「所詮綺麗事か」と笑うに違いない。

一瞬の心の揺れが、玄娘の瞳に浮かんでいた険しい気色を鈍らせた。

「私が、私が人を呼んできますから、どうか、翆蘭を見張っておいてください。これ以上、翆蘭と二人きりにされたら、私は・・・」

そんな事を言われては、承諾しないわけにはいかない。
だが玄娘は、何か断るべき理由があるのではないかと、少しの間考え込んだ。
何もなかった。

結局、高老人の手を避けたという事へのやましさもあり、玄娘は翆蘭を見張ってこの場に残る事を承知させられたのだった。

高老人は何度も頭をペコペコ下げながら、母屋の方に向かっていった。

玄娘はその場にペタリと座り込む。翆蘭の痴態が視界に入らないよう、顔を母屋の方に向けて視線を固定する。

こんなものに心を乱されたりしないと、自分にポーズをとっていた。

だが、翆蘭のいる場所からは淫らな熱気が生じ、玄娘の胸はドキドキと高鳴って納まる気配もない。

「あッ、あッ、あぁッ・・・ぃくううぅぅッ!」

一際高まる声に、翆蘭の絶頂を感じて、玄娘は正座した太股をキュッと締めていた。

顔を背けているのが、だんだん苦しくなってくる。

(何を顔を背けているのか、こんな事で心を揺らしてて、これからどうするのだ。これも修行。すべて修行なのだ)

玄娘は、そう自分に言い聞かせて、わざとらしく首を廻(めぐ)らせた。

ナマの痴態が玄娘の視界に入ってくる。

快楽を得るために特化したような乳首を左手でしごき、痴情に悶えて激しく屹立する淫核を右手で弄くり、やるせなさげに棒に脚を絡めて、自らを犯すように腰を使い続ける翆蘭の姿があった。

胸の奥底で重苦しいものの垂れ込めてくるのを感じる。
いや、胸というよりは腹の、いやそれよりももっと下の方で。
ズウーンという響きと共に、尾テイ骨の辺りがこそばゆい感じがしてきて、次いで膣がキュゥゥッと締まった。

もちろん、経験のない玄娘には、そんな自分の身体の変化がどんな恥ずかしい意味を持っているのかわからない。

彼女が知っている恥ずかしい反応とは、玄宗皇帝に後宮に拉致された時に教えられた事だけだった。
つまり女は、男のモノを欲しがる時、乳首がたって秘所が濡れ、満たされて喜ぶ時には苦しげな喘ぎを発する、という事だ。

それも、玄娘自身が経験した事ではなく、玄宗皇帝が美姫と楽しむのを見せつけられて、教えられたのだ。

翆蘭の悶え方はその時の美姫の比ではなかった。美姫などは皇帝に気に入られる為にはあらゆる媚態を示すし、また同じ理由で乱れ過ぎる事もない。
それに比べて翆蘭は、まず普通の性生活では味わえないような快楽の極みに達して、ずっとそこから降りる事がないのだ。

玄娘はいつしか翆蘭の乱れる様子に魅入られ、その事に自ら気付く事がなかった。

(ほ、本当に、気持ちいいんだ・・・)

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